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敗けるが勝ち

なんと申しますか。

実のところ、先にやっていたシゴトが終わった時点で、
ぼんやりと考えていました。

「今のこのままで、漫画家を続けて行くのは無理なんじゃないか」
「これ(その時やってた脚本付きのシゴト)納品したら、一旦やめようか」と。

以下、長いです。どーしても、長くなりますので、畳みます。


もちろん、未練もありました。
デビューが1999年だったんで、そこから数えたら9年。
間で何度か転誌(デビューした雑誌から別の会社に鞍替え)したり、
先方に不都合が生じて休眠を余儀なくされたりいろいろで
実働は6年ぐらいではあるんですが、ここ数年でやっと
「向こうから」マンガ作成の依頼をもらえる様にはなってました。
半年だけながら、新雑誌(月刊少年誌)での連載も経験しました。
まあこれも、早々に休刊してしまったんですが・・・

それは、「向こうからシゴトを依頼される」と言うことは、
ワタシにとっては一つの目標でもあったし、やっとそれが
近年になって叶えられたことであったのです。
それだけに、未練はある。
そこまでくるの、それなりに大変だったし。

しかし、9年間漫画家らしきことをやってきたものの、
何かと間が悪かったりしんどいことが持ち上がったりで
ホンネを言えば、そのモチベーションを保つだけで必死と言った塩梅。
切り替えが巧くなくて、なにか「不都合」があるたびに、
そのことでいっぱいになり、マンガに集中出来なくもなってました。
それでも無理矢理描いて、描き殴ってるうちには
マンガを描くこと自体は好きで面白がれるので、
それでなんとかやってこれました。

ですが、この半年は、どうもよろしくない。
どれも、本気で(当たり前のことですが)とりくんでました。
元々、「手が抜けない」質でもあり・・・
締め切りのあるのがシゴトなので、自分でも納得出来て、且つ、
“売り物”として見られるレベルの「妥協」と「早描き法」も、
自分なりに考えて作ってみたりもしてました。

でも、どうにもモチベーションをデビュー前の、初めの頃にまで
持ち上げることが自分では出来なくなった。

オリジナルを描きたい欲求は出ても、
「しかしそれを持って行ってすぐどうかなるんか?」と。
「現実を見てみろ」と。

また、そう思ってしまう第一大きい要因に、
「経済的な問題」があります。

マンガで新しくシゴトをもらおうと思ったら、“営業”を
かけなくてはいけないのですが、これが半端なく時間がかかる。
軽く一年はみとかないといけない。

完成原稿を持って行く場合、それを仕上げるのに
ワタシは手が遅いので、まあ、36ページとして3ヶ月は要する
(締め切りがないと、ついちんたらサボったり
いつまでもディティール描き込んでしまったりで)。

さて、持込みに行く
(デビュー済みだったり、プロ経験がある場合、それを
用語として「営業」と言います)。

門前払いにならなければ、窓口担当が付いて、
その原稿は預かりかなんかになるけど、まあ殆ど名刺代わりで
使われることは滅多とありません。
良くて、新人賞回し。で、別途、
「じゃネーム見ますんで、描けたら持ってくるかFAXください」
なんてことになる。

ここから、最低でもまた3ヶ月。
これで半年。

さあ、ネームがなんとか通ったら、それを元に原稿を描きます。
ここから、ちょっとがんばって1ヶ月。
出来たのを、持って行くor宅急便で送る。

・・・掲載されるまで待つ。雑誌に空きが出来るまで。
いついつ載せると決まってから描く場合はいいですが、
ワタシのような、名もない実績(単行本など)もないのが
そうなることは、まあ殆どない。

編集部内で、コンペがあったりする。
持込みに来てるのは、何もワタシだけではないから。
プロの営業もあれば、デビュー前の新人もあり、
雑誌おかかえの作家のもありで。
えらい人数が競合するわけで。

だから、ちょっとここからは期間が読めない。

何ヶ月か待って、掲載が決まれば、そこでやっと
稿料の話になるが、決まらない場合もある。
「残念ですが、今回は・・・」

すると、またネームからやり直しになるわけ。

少なく見積もって一年、の、理由がそこにあるわけです。
また、前のブログでも時々書いてましたが、現在どこの雑誌も
出版業界自体も沈滞気味で、余計にワタシのような半端者には、
門戸が狭いのですよ。
ただでさえ空きがないんだ、ほっとんど閉まってる。
しかも、若い才能はドンドン後に控えてます。
そこのアナタとかね。

最後のシゴトにしたコンビニコミックスは好調の様で、
なんだか入荷も増えてたりしましたが。
なんかそれも・・・いや、よしましょう。

貯金があれば、それでも凌げます。どうにか。
貧すれば鈍する、悲しいかな、ワタシには目下、蓄えがない。
親と同居ではありますが、世帯を分けていて、食費生活費諸々、
自腹切ってます。家賃も折半。
で、親が高齢の域にさしかかっていて、父がまだ
勤めに出てくれているものの、体力的にキツいので、
いずれ、ワタシの収入のみでの生活になってくるわけです。
もう、年内に。

・・・気が気じゃない。案なんて、まとまんねえ!!

ヘタレだな、という向きもあるでしょう。
そんなのもろともせず、描く人は描くんです。
でも、ワタシには、ちょっと無理・・・

しかし、マンガは描き続けたい。
金が無いなら、働けばイイじゃないか。

そうだ、一時撤退して、再就職しよう。

もちろん、「一時撤退」なんて言って、年も年(4月で37歳)。
ここで置いたら、もう「漫画家」としての再起はほぼ不能に近い。
それがよく分かっているので、ひとまずココは
「敗走記」なんてタイトルにして書いてるわけなんです。

が、プロはやめても、マンガ自体はその気があれば、
描けるんです。
いくつか、ネタもあって、それさえ纏められたら。
でも、目下のところ貧して鈍しているので、ちょっとダメ。
で、「ゑびす屋ぼん子」でやってきて、なんかイイコトあったかよ、
と思うと、別段のこともなく・・・ロクなことなかったなorzとか。
(勿論、頂いた応援は、この上なく有難かったです。
しかし、かなしいかな、それだけで食えなかったのです・・・)

そんなわけで、ココは負けてしまおう。
負けるが勝ちとも言うじゃない。
そう考えて、プロの看板を一旦下ろし、「ゑびす屋ぼん子」という
破れた幟を打ち捨てることにしたのでした。

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